六義園(東京都文京区)が4日、およそ5カ月ぶりに再開した。再開初日は約100人、再開後最初の週末となる5日には約1400人が同園を訪れ、見頃を迎えているアジサイや日本庭園を堪能した。
同園は、江戸幕府5代将軍、徳川綱吉の信任が厚かった川越藩主、柳澤吉保が1702年に築園し、現在は国の特別名勝に指定されている。昨年12月26日からの休園中も、松の手入れ、草刈りなどを行い、再開に向け園内の景観を維持してきた。「大泉水に浮かぶ『中の島』の入念な手入れ、外周部の剪定(せんてい)など、休園期間だからこそできる作業にも注力した」と同園サービスセンター長の照井進介さん。「Twitterで国内外に園内の動画を多言語で発信するなど、来園できない方にも魅力を伝えている。コロナ対策はもちろんのこと、暑い季節に入るので、体調に十分気を付けてお越し下さい」と来園を呼び掛けた。
新型コロナウイルス対策として、当面1日当たりの入園者は2千人を上限とし、入園にはインターネットなどでの事前予約が必要となる。
サービスセンター長の照井進介さん